13 母語教育と外国人の生活 母語、困窮そして自立的生活
2001年4月設立された「かながわ外国人すまいサポートセンター」の設立経緯と住まいに限らない生活全般に関わる問題を含める複眼的・重層的相談を通し文化や言葉や習慣の違いを越えた多言語対応活動について報告する。
戦前から今日に至るまでの日本に入国する外国人の流れを俯瞰して、日本の経済、産業そして私たちの生活そのものもが多くの外国人労働者や留学生、研修生、実習生たちに支えられていることを再認識し彼ら/彼女らの自立的生活について考える。
その上で、様々な事情を抱え来日した労働者たちが十分な日本語習得もできず子ども達は母語、母文化尊重の機会を得ることができず「困窮と貧困の連鎖」を生み続けている。
当団体は活動を通し、自立的な生活を営むために継承語(母語、母国語)の重要性について認識、確認する場面に多く出会い自立的生活を母語教育、民族教育の必要性について認識を深めてきたが、日本においては重要課題として捉えられておらず母語教育は個人やコミュニティに委ねられている状況である。神奈川県内には11の認可された外国人学校がありそれぞれの国、民族、宗教的な特徴を持ちながら母語、母文化、多文化教育を進めているが、私立学校並みの待遇を受けていないのみならず、長く母文化・母語を次世代に伝えてきた外国人学校は国により差別的待遇を受け、自治体の教育助成金打ち切りなどを受け継続的な母語や母文化教育及び自立的生活を阻み人権と相反する行為を被っている。
労働、自立、母語、母文化の関連性、アイデンティティの確立と多文化共生が共有する課題について考えたい。
<報告>
1. 外国人のすまいと生活の現状 ~新外国人を迎えて~
かながわ外国人すまいサポートセンター 理事長 裵 安
2.バイリンガルを目指して ~多文化家族における家庭の母語教育の実践~
立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科博士後期課程 スーザン・メナデュー・チョンさん
3.支援の中から見えてきた母語・母文化の尊重が自立につながる事例から
かながわ外国人すまいサポートセンター 阿部 孝子さん
4.外国につながる子どもたちの母語・母文化の継承の重要性について
かながわ外国人すまいサポートセンター 柳 晴 実さん
<司会>
かながわ外国人すまいサポートセンター 理事長 裵 安
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