08 難民  逆境を乗り越えてきた人たちと共に考える未来

      〜認定を待ち続ける難民申請中の若者たちの声から〜

 

 「難民」という言葉を聞いて、あなたはなにを思い浮かべますか? 迫害、貧困、戦争……きっとネガティブなものばかりが浮かぶと思います。しかし、私たちが日本で出会った難民の人たちから感じたものは、それとは正反対のものでした。確かに、彼らは悲惨な状況から逃れてきました。しかし、彼らは、私たちと同じように、あるいは私たち以上に、ユニークな経験や個性をもっています。例えば、祖国で医師という仕事に就いていたり、有名な歌手だったり。

 しかし、日本に難民として逃れてきたこのような人々の多くは、難民認定制度のなかで、1%以下に満たない難民認定を待ち続けながら、暫定的な法的地位に置かれ続けています。そのため、彼らのもっているユニークさをほとんど活かされていません。

彼らの隠された経験やスキル、パッションなどを活かすことができれば、それは国にとって決して「重荷」ではなく、当事者だけでなく国にとっても様々な利益をもたらすことができるはずです。

 このような観点から、本分科会では、逆境を乗り越えて日本に難民として逃れてきた2名の若者をゲストスピーカーとして招き、オーディエンスの皆様とともに、共につくってゆきたい日本・世界の未来について考えていきたいと思います。

 

①  趣旨説明(15:15-15:20)

②  基調講演「難民政策はどこへ向かうのか?」(15:20-15:40)

安齋耀太(神奈川工科大学非常勤講師/東京大学大学院総合文化研究科博士課程)

③  ゲストスピーカートーク「思い描く未来」(15:40-16:10)

日本に暮らす難民認定申請者 2名

④  グループディスカッション「日本は難民とどんな未来を作れるか?」(16:10-16:40)

⑤  全体共有&まとめ(16:40-17:00)

 

《司会》渡部清花(NPO法人WELgee代表)